井上歯科

MEDICAL-FACILITY

井上歯科

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建築概要

用途歯科医院
構造・規模S造 4階
竣工2001年3月
所在地大阪市生野区巽中
井上歯科

この医院は、大阪市郊外、南巽駅より徒歩3分に位置する鉄骨3階建、築10年の事務所ビルを増改築したものである。既存建物の用途を変えて再利用することは、構造的・法的・デザイン的にも制限が多く困難なものであるが、新しい機能を与えて建築を生まれ変わらせることは魅力的な作業であり、社会的にも意義のあることと思われる。

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改造部分は1階の診療部分、2階の医院側のスペース、3階の地域の方がたにも使っていただくコミュニティホールと名づけられた会議室で構成されている。そして既存建物の駐車場として確保されていた道路側の空き地に、増築された待合室がある。 3層吹抜けの待合室の中央には、高さ7mのドライツリーを配し、7m×4m×10mのガラスの箱が囲みこんでいる。シンプルなガラス張りの建築から夜間はライトアップされたシンボルツリーが浮かび上がってくる。

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設計の要望は、清潔で優しい空間・明るく開放的な空間・医院らしくない空間を創ることであった。このガラスの箱が、それらの要望を満たしながら既存の建物のイメージを払拭し、歯科医院(痛くて怖い場所)のイメージをも払拭してくれることを期待している。そして、地域のシンボルとして、子供から老人まで永く親しまれることを願っている。

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